薬を飲んでいるのに毎日頭が痛い⁈


薬を飲んでいるのに毎日頭が痛い!近頃、そんな訴えをする患者さんが増えています。
これは痛み止めの飲みすぎによる頭痛、正式には「薬剤の使用過多による頭痛」(薬物乱用頭痛)と言われています。
原因は以下の通りです。
① 日常の頭痛がひどくなる
② 痛みがひどいので、痛み止めを頻回に飲む
③ 痛み止めを頻回に飲むことで痛みの感受性が壊れて、痛みに敏感になる
④ 痛みに敏感になると頭痛が悪化したと感じて、更に痛み止めを飲む
①~④の悪循環が起きて、薬剤の使用過多による頭痛が起きると言われています。
薬剤の使用過多による頭痛の治療は、痛み止めを飲む回数を減らすことです。
それは解かっていても、頭痛がひどいので痛み止めを飲む回数を減らすことができません。
そんな時は頭痛の予防薬を毎日飲むことが大切です。
頭痛の予防薬は少しずつ、頭痛の頻度や痛みの強さを改善させる効果があります。
長期に予防薬を服用することで、痛み止めの飲みすぎを防ぐことができ、薬剤の使用過多による頭痛を徐々に治すことが出来ます。
目安としては月10回以上痛み止めを飲んでいる方は、医師のもとで薬の選択や服用方法の指導を受けたほうがよいでしょう。
早めに頭痛専門医の診察を受けることをお勧めします。


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