開業して12年がたちますが、子どもの頭痛が年々増えています。
2007年～2017年に頭痛で当院を受診した19歳以下の患者さんの総人数は1752人でした。グラフは年齢別に表しています。平均年齢15.0歳で、14歳以降で人数が増えています。
頭痛で受診する子ども達は単純に片頭痛が悪化した場合もありますが、夜型生活、学校のストレス、習い事での多忙、ゲーム・スマホでの光刺激、家庭環境等の複数の要因が関与し、体の反応として頭痛が現れていると思っています。そんな子どもたちなので、診察する時は少しでもリラックさせ、「頭痛がひどくて大変だったね」との思いをもって接することを心がけています。子どもの頭痛の診察は大変なこともありますが、時として、子どもたちの素直な反応に私のほうが癒されることもあります。
頭痛で困っている子どもたちの良き理解者になれればと思って毎日診療しています。