認知症の患者さんの想い
当院では認知症の方には、定期的に記憶力テストをしています。その中で、自由に書字してもらう項目があります。
先日、軽度の認知症の方が上記の内容を記載されました。
一般的には、認知症になると何もわからないといった先入観で対応しがちです。
実際には、認知症の方も自分の状態に苦しみ悩んでいることを理解し、少しでも寄り添うことが大切ではないでしょうか。
魔女狩り的な、認知症になったら人間扱いされない風潮は問題だと思っています。
以前は、癌になったら人生は終わりで、哀れみの目で見られていましたが、今では有名人も癌であることをカミングアウトして、最後まで自分らしく生き抜く姿は、癌患者のみならず、病気でない人々にも勇気を与えています。
今後、認知症患者は増えと予想されていますが、認知症になっても自分らしく生きていくことが当たり前の世の中になることを祈るばかりです。その中で、認知症の方に少しでもお手伝いするのが、当院の役割だと考えています。